参考文献/資料集 2010(平成22)年

(公開:2011年2月1日 最終更新:2020年5月24日)
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1月

小酒井不木氏の功績たたえ/俳句・俳画募ります/「四季」「蟹」などテーマ きょうから / 伊藤隆平

『中日新聞』 愛知版 1月6日(水曜日)

 テーマは例年通りの「ふる里の四季」「不木に関すること」のほか、蟹江町にちなんで夏の季語の「蟹」も加えた三つから選ぶ。

2月

温故医新(2)音楽と治療(小酒井光次著)から思うこと / 川嶋朗

『治療』Vol.92 No.2 南山堂 2月発行

 

3月

俳句・俳画100点選ぶ/蟹江 小酒井不木賞の表彰式 / 伊藤隆平

『中日新聞』 3月1日(月曜日)

 蟹江町出身の小説家で俳人の小酒井不木(一八九〇〜一九二九年)を顕彰する「第七回小酒井不木賞 俳句・俳画コンテスト」(実行委主催、中日新聞社後援)の入賞作が決まり、同町図書館で二十八日、表彰式があった。

16 医学は人を救えるか〜「科学」が身体とぶつかるとき〜 / 湯浅篤志

『夢見る趣味の大正時代 作家たちの散文風景』 湯浅篤志 論創社 3月30日発行
→ 初出:『おとなの工作読本』 No.10 誠文堂新光社 2006年3月1日発行

 

四 資料の収集・保管

『年報』 第三十冊 蟹江町歴史民俗資料館 3月31日発行

購入(寄贈)資料名
平成十一年度
・経典名著感話集 一冊
・世界の名作文学48 一冊
・小酒井不木書簡 一冊
・日本文学講座第七巻(昭和二年五月発行) 一冊
・小酒井不木草稿「犯罪ロマンス」 一式

平成十二年度
・小酒井不木句集 一冊
・小酒井不木短冊 一枚

平成十三年度
・小酒井不木俳画賛 一幅
・小酒井不木短冊 一枚
・小酒井不木短冊 二枚

平成十四年度
・小酒井不木短冊 一枚
・小酒井不木書幅 一幅
・土師清二書簡(小酒井不木宛) 一通

平成十五年度
・小酒井不木掛軸画賛 一幅
・江戸川乱歩書状(小酒井不木宛) 一通
・岡戸武平書簡(小酒井不木宛) 一通
・古畑種基書簡(小酒井不木宛) 一通
・改造社高平始書簡(小酒井不木宛) 一通
・甲賀三郎・江戸川乱歩・平山蘆江・川畑玄二寄書葉書 一通
 なお、特別展「小酒井不木の世界」開催にともない、不木子息の令室である小酒井美智子様より以下資料を寄贈していただいた。
・小酒井不木筆扁額「至誠無息」 一幅
・小酒井不木肖像画(大澤鉦一郎画) 一点
・不木デスマスク 一点
・小酒井不木愛用文箱 一点

平成十六年度
・小酒井不木作品掛軸 一幅
・小酒井不木合作掛軸 一通
・小酒井不木短冊 一枚
・折折草(肉筆句集) 一冊
・新青年(不木作品掲載) 三冊

平成十七年度
・小酒井不木作書額装 一点
 なお、平成十八年三月十六日に江戸川乱歩のご遺族である平井隆太郎様(長男)・憲太郎様(孫)より不木直筆の扁額「子不語」を寄贈していただいた。

平成十八年度
 平成十九年三月四日に不木のご遺族である小酒井美智子様(長男令室)・治様(孫)より不木愛用の机と蔵書を寄贈していただいた。
平成十九年度
・小酒井不木犬画賛 一幅
・小酒井不木短冊 一枚
・小酒井不木短冊(春風や) 一枚
・新青年(不木作品掲載) 三冊

平成二十年度
・小酒井不木書 一幅

5月

明治大正昭和あいち賢人 蟹江町出身の推理小説家 小酒井不木 / 伊藤隆平

『中日新聞』 尾張版 5月29日(土曜日) 21面

 病気はとうとう治らず、三十九歳の若さで他界。しかし、生前に執筆の教えを受けた江戸川乱歩らが全十七巻に及ぶ小酒井の小説集を発刊し、生きた証しを形にした。
 小酒井は、俳句を詠むことも好んだ。仲間と結成した「ねんげ句会」は今も、名古屋市などの文化人がメンバーとなって、活動を受け継いでいる。

6月

(聞書)第五回「小酒井不木賞」俳句コンテスト表彰式 記念講演「不木先生と俳句を語る」 講師馬場駿吉先生

『第七回「小酒井不木賞」俳句・俳画 コンテスト 俳句抄 折々草句集』 小酒井不木俳句コンテスト実行委員会 6月日発行

非常に小酒井先生というのは、自分自身の痛みとか、苦しみだとか、なるべくそういったことをその俳句だとか表現の上に出さないように、かなり意識的にやられていたのではないかと思うのであります。

11月

終章 「私」の身元確認 / 橋本一径

『指紋論――心霊主義から生体認証まで』 青土社 11月19日発行

 私たちの身元を「客観的」に同定しようとする指紋の隣には、私たちが「主観的」に自らの姿を認めることのできる、写真が貼られ続ける。(中略)とはいえ先を急ぐ前に、身分証の上で複雑に絡み合う、指紋と写真という二つの身元確認手段の争点を、もう少し解きほぐしておくことにしよう。幸い私たちのもとには、そのための導きの糸となるような、優れた小説作品がひとつ残されている。小酒井不木(1890-1929)による大正一四(一九二五)年の短編小説、『指紋研究家』がそれである。