参考文献/資料集 1984(昭和59)年

(公開:2012年11月22日 最終更新:2012年11月22日)
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4月

新ふるさとの文学 16 小酒井不木と探偵小説/ 佐藤房儀

『毎日新聞』 4月27日夕刊

 小酒井不木。彼が不木と号したところに双葉のまま朽ちざるをえないと自覚した悲しみをみる。(後略)

12月

解説 / 中島河太郎

『日本探偵小説全集1 黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎集』 東京創元社 12月21日発行

 彼の研究の主なものに「毒及毒殺の研究」、「殺人論」、「犯罪文学研究」があるが、これらは単なる通俗医学の紹介書ではなかった。東西の文献や伝説、事実譚に例証を求めながら、極めて興味深い叙述を工夫している。特に文芸作品、探偵小説の引用が豊富で、研究書というより医学と文学の交渉を物語る啓蒙的役割が大きかった。

〈新青年〉には「按摩」、「虚実の証拠」、「遺伝」、「手術」、「痴人の復讐」と連続的に発表しているが、医学に取材して陰惨さが濃い。フランスの恐怖小説作家モーリス・ルヴェルを愛好したが、その作風に通ずる冷酷さが顕著である。

小酒井不木年譜 / 中島河太郎編

『日本探偵小説全集1 黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎集』 東京創元社 12月21日発行

 

父不木の思い出 / 小酒井望

『日本探偵小説全集 付録3(第1巻)』 東京創元社 12月発行