参考文献/資料集 1935(昭和10)年

(公開:2014年11月20日 最終更新:2014年11月20日)
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2月

行け、探偵小説!――僕のノオト2 / 三田正

『ぷろふいる』 2月号
→ 『西尾正探偵小説選1』 論創社 2007年2月20日発行

(前略)小酒井不木は自信のない新人をけなすと延びるべきものも延びなくなってしまうといって、新人過褒論を主張していたが、■新人殺すにゃ刃物は要らぬ、御作素敵と讃めりゃいい――ともいえるわけで、無暗にほめるのはかえって危険だが、とにかく、先輩にガミガミ言われたり、作品行動に拠って範を示されたら、畜生、今に見ろ! という気になって奮発心と張り合いがついていいのではないかと思うが、どうであろう?(後略)

『西尾正探偵小説選1』(論創社・2007年2月20日発行)より引用。

4月

4月馬鹿凸凹集(アンケート) あなたの最も痛快だつたエイプリル・フウルについて / 辰野九紫

『近代人』 4月号

 先年AKで「エープリルフールの夕」と称する催しあり。小生初放送で弱りましたが、丁度その日の夕刊で小酒井不木の死を報じてゐましたので、先輩のお悔みに名古屋へ来て、便宜CKからやつてるみたいな口吻で悠々と愛宕の山を降り、銀ブラをしてゐますと、「オヤ、さつきのは矢張り東京だつたのか。なアんだ!」うまくかつがれたやうな風情で、その実は、うまくかついでやつたつもりの小生を、すつかりカモにして、こつちが逆に痛快がられたといふお話は、どうです。

4月馬鹿凸凹集(アンケート) あなたの最も痛快だつたエイプリル・フウルについて / 滋岡透

『近代人』 4月号

 ボクが新聞記者になりたての3月32日のこと、名古屋から本田緒生氏が小酒井不木の死を電話してくれたので、大阪朝日の星野、大阪毎日の星野両氏をはじめ江戸川乱歩、長谷川伸、土師清二なんかに報せてもたれも信用しなかつたといふ悲しきエイプリル・フウルがある。ボクは死ぬ時は4月1日にだけは死なないつもりだ。
 それから、学校時代に、4月1日の大講演会を貼紙してやつたら、ホントに集つた奴が1000人近くもあつた。バカらしきエイプリル・フウルである――ボクは4月1日にだけは絶対に講演しないつもりである。エヘン。

7月

ぺーぱーないふ / 胡鉄梅

『新青年』 7月号

◎福岡中央病院の外科々長をしてゐる立林洋一と云ふ男は隠れた鬼才だが、この男の曰く「小酒井不木と云ふ男はどうも医者のことをよく書くので可笑しいと思つて調べてみたら果して医学博士だつた。併し彼の書いた作品に、一つとして本当の医学から論じて合理的に書けたものはない。」

8月

ぺーぱーないふ / 胡鉄梅

『新青年』 8月号

◎もし科学者に、探偵作家としての何かのハンデイキヤツプがありとするなら、それは不思議な薬品や、○○症と云ふ不思議な病気を沢山知つてゐることでなくて、頭が数理的に整理されてゐて、筋は組上てることが上手なと云ふ点である。
◎そしてこの特長は、海野、延原、横溝、小酒井、木々、その他科学立身の探偵作家は数数あることだらうが、甲賀氏と大下氏とに著しく現れてゐる。甲賀氏にいたつてはストーリー・テラーと云ふより、ストーリー・コンストラクターと云ひたいぐらゐ。

10月

編者の言葉 / 江戸川乱歩

『闘争』 小酒井久枝 春秋社 昭和10年10月5日発行

11月

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『新青年』 11月号

参照: 書評・新刊案内『闘争』