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製作者自己紹介

「モオル――Mole……」
 モオルはもぐらもちと云ふ英語だつた。この聯想も僕には愉快ではなかつた。
が、僕は二三秒の後、Mole を la mort に綴り直した。ラ・モオルは、――死と云ふ仏蘭西語は忽ち僕を不安にした。

― 「歯車」芥川龍之介 ―

Mole la mort (もる・らもる)

サイトを始めた当初は、1996年にNIFTY-SERVEのミステリ・フォーラムに入会登録した時から使っていた「もぐらもち」というハンドルネームを名乗っておりましたが、現在はTwitterアカウントと同じ「mole la mort」略して「もる」を名乗っています。由来は上に引用した通り、芥川龍之介の短編「歯車」の印象的なフレーズからです。
探偵小説作家・小酒井不木のマニアであり、探偵小説作家・大倉Y子のマニアです。どうぞよろしく。


1969(昭和44)年7月生。新潟県出身。男。埼玉県在住。会社員。
蟹座のA型なので、繊細で几帳面で家庭的な性格でありましょう。

学習院大学大学院博士前期課程修了。卒業論文にて小酒井不木を扱う。『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』(皓星社・2004年10月21日発行)にて、小酒井不木書簡翻刻・関連年表作成を担当。論考「不木が乱歩に夢みたもの」を執筆。『小酒井不木探偵小説選U』(論創社・2017年11月30日発行)にて編者を担当・解題を執筆。

『芳林文庫古書目録 第十四号』(2003年6月発行)に、解説「小酒井不木関連資料をめぐって」を執筆。
2004年、蟹江町歴史民俗資料館特別展示「小酒井不木の世界」(1月24日〜2月22日)に協力。講演「インターネットで読む小酒井不木」(2月22日 於、蟹江町産業文化会館)の講師を務める。
2005年、講演「『子不語の夢』〜不木が乱歩に夢みたもの〜」(3月6日 於、蟹江町産業文化会館)の講師を務める。
2021年、蟹江町歴史講演会「日本のミステリーを開花させた二人 小酒井不木と江戸川乱歩」(3月21日 於、蟹江中央公民館)において「時代を超えて読み解く小酒井不木」の演題で講演。

2000〜2006年、『新青年』研究会に所属。機関誌『「新青年」趣味』に「女傑・大倉Y子伝説」(第9号・2001年12月刊)、「伝記・大倉Y子」(第10号・2002年12月刊)、「短篇『闘争』について」(第10号)、「〈ミセレニアス・コレクション〉『浜尾四郎随筆集』解題原稿」(第19号・2019年5月刊)などを執筆。

それから、老舗のミステリ愛好会・SRの会の機関誌である『SR MONTHLY』にも、何度か駄文を掲載してもらってます。

◆『彷書月刊』2000年7月号掲載のコラム「インターネットの探偵小説」にて「奈落の井戸」をご紹介頂きました。
◆『徹底活用「オンライン読書」の挑戦』(晶文社・2000年8月)にて「奈落の井戸」をご紹介頂きました。
◆『怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 恋愛曲線』(筑摩書房・2002年2月)解説にて「奈落の井戸」をご紹介頂きました。
◆『戦前日本とホームズ・ドイル 第1集』(しょうそう文学研究所出版局・2002年4月)解説にて「奈落の井戸」をご紹介頂きました。
◆『季刊・本とコンピュータ 2003年春号』(トランスアート・2003年3月)にて「奈落の井戸」をご紹介頂きました。
◆『東海の異才・奇人列伝』(風媒社・2013年4月)にて小酒井不木参考文献として「奈落の井戸」をご紹介頂きました。
◆KAWADEノスタルジック〈探偵・怪奇・幻想シリーズ〉『疑問の黒枠』(河出書房新社・2017年9月)解説にて「奈落の井戸」をご紹介頂きました。


「奈落の井戸」とは……

「奈落の井戸」の「井戸」には、「ID」、“超自我”を表す心理学用語をひっかけています。
「“超自我”の底」というようなつもりで命名しました。
 作家・小酒井不木の研究サイトなどというと偉そうですが、自分の好きな作家について「何故」「どの辺が」好きなのか、答えを求めて懐疑煩悶、徹底追及する為に作ったサイトです。

 私にとって作家研究とは、その作家の遺した痕跡を収集・整理し、その作家の「生」を再構築してゆく作業です。小酒井不木が約40年という短い生涯の中で残した厖大な文業の数々、そして多くの作家仲間や読者達に残したエピソードの数々を集めて、小酒井不木の40年の「生」を、そしてこれからも読み継がれてゆくであろう小酒井不木の「今」を、ネット上に記してゆくことで何かを見出したい。そんな風に思ってやっています。

(最終更新:2021年4月13日)