翻刻について
「奈落の井戸」では、小酒井不木研究の便宜を図る目的をもって、以下のような原則・方針に基づき、小酒井不木の著作並びに同時代批評等のhtml文書化を積極的に進めています。
- 作品翻刻はhtml形式とし、Webブラウザ等での閲覧を目的とする。
- 作品翻刻は出来る限り初出を底本とし、新刊で流通している書籍は使用しない。(新刊以外での入手が非常に困難なテキストに限っては、やむを得ず例外とする。)
- 同時代批評等で、著者が没後五十年を経過しておらず著作権が消滅していない場合もあるが、学術研究の為の引用として許容される範囲において翻刻の対象とする。
著作権について
著者・小酒井不木の著作権は既に消滅していますが、テキストをhtml化する上で生じた権利は製作者に帰するものです。従って、当サイトの翻刻テキストを二次利用される場合には、製作者宛にご連絡をお願い致します。特に権利上の利益を主張するつもりはありません。入力・校正には万全を期しているつもりですが、あくまでも個人の趣味の範囲で作成したものであり、テキストの完成度に絶対の自信はありません。その点一応の注意を促したい為です。
翻刻テキストについて(凡例)
- 旧仮名づかいはそのままとし、漢字は通例に基づき新字(常用漢字)に直しました。
- 「欲/慾」「連/聯」「集/輯」「侭/儘」「「作/做」は別の字と判断し、そのままとしてあります。また、氏名で使われている漢字については旧字・異体字も(表示可能な限り)そのままとしました。
- 表示不能な漢字については新字又は記号(■)で置き換えた上、末尾に注記として「偏+旁」のような形で元の字体を説明しました。
- ルビは難読・特殊な読み・紛らわしい読み・独特な表現などが考えられる場合などを中心に、制作者の判断で適宜残しました。
- 圏点・傍線は全て省略し、その箇所を注記で示しました。圏点・傍線の種類についての注記は特に設けていません。
- ドイツ語のウムラウトについては「A-ウムラウト」→「Ae(大文字の場合)」「ae(小文字の場合)」、「U-ウムラウト」→「Ue」「ue」、「O-ウムラウト」→「Oe」「oe」と、それぞれ代用表記にしました。
- アルファベット・数字に関して、表記が1文字の場合には全角文字、2文字以上続く場合には半角文字で記載しました。
- 踊り字のうち、くの字点については「ゝゝ」「ゞゝ」「ゝゝゝ」のような形での表記に置き換え、末尾に注記の形で示しました。
- 誤植等、テキストの不備と思われる表記についてはそのままとし、末尾に注記の形で訂正を加えました。
- 会話文等で一重・二重括弧が混同して使われている場合、原文そのままとし、特に注記は設けていません。
- 一部送りがなの不統一(「新しい」「新らしい」、「振りかへる」「振かへる」、「果たして」「果して」など)については原文そのままとし、特に注記は設けていません。
- 英語(主に固有名詞)のカタカナ表記の不統一(例、「ビルトノモア」「ビルトモア」)については、表現の揺れ/誤植の判断がつきかねる場合が多いため原文通りとして、特に注記は設けていません。
- 漢文表記上の返り点・送り仮名については、Web上での横書き表示では対応出来ませんが、原文に附されている場合にはその位置がわかるよう、一応の措置としてそのままの場所に残しました。(表記例:「山(ハ)青(クシテ)花(ハ)欲(ス)レ燃(エント)」)
- テキストの一部にだけゴシック体やイタリック体が使われている場合(例、固有名詞を表記する際)などは、他の箇所とフォントを統一し、特に注記は設けていません。
- 底本については各テキストの末尾に記載しました。
- 翻刻テキストの一部に現在からすると非常に差別的で不適切と思われる表現が含まれる場合がありますが、時代的背景を鑑み、資料の原文を尊重する立場に立ってそのままとしました。
- 入力・校正における責任は全て製作者に帰するものです。
『小酒井不木より江戸川乱歩への書簡 全』翻刻における凡例の追加
- 書簡一通毎に「No」で区分し、執筆年月日順に並べ替えました(乱歩自筆目次を参照しましたが、2通漏れがあります)。
- 「仝」は「同」に、「‥」は「…」に置き換えました。
- 人名についてはすべて新字体で表しました。
- その他、原文の表記(特に漢字表記上の省略など)が極めて新字体に近い様な場合には新字体を採用し、特に注記は設けていません。
(11/29以前に公開したテキストについての凡例)
- 底本については各テキストの末尾に記載しました。
- 表記については新字体・旧仮名遣いとし、表示不能な漢字については「■」で置き換えた上、注記として「偏 + 旁」のような形で表しました。
- ルビは制作者の判断で、原則として難読漢字・特殊な読みの場合に適宜残しました。
- 傍点・ウムラウトは全て省略しました。
- 踊り字のうち、くの字点については「ゝゝ」「ゞゝ」「ゝゝゝ」のような表記に置き換えました。
- 誤植等については表記は本文通りとし、註釈の形で訂正を加えました。
- 翻刻テキストの一部に現在からすると非常に差別的で不適切と思われる表現が含まれる場合がありますが、時代的背景を鑑み、資料の原文を尊重する立場に立ってそのままとしました。
- 入力・校正における責任は全て製作者に帰するものです。
(公開:2004年12月23日 / 最終更新:2014年10月8日)