小酒井不木 探偵小説を映画化し、劇化することはよいと思ひます。寧ろ映画のため劇のための探偵小説を書いた方がよくはないでせうか? おや、これでは返事になりませんやうで御座いますが、あしからず。
底本:「探偵趣味」大正15年1月号(筆写)