参考文献/資料集 2018(平成30)年

(公開:2018年2月9日 最終更新:2018年3月2日)
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1月

老編集者の思い出 / 森下雨村

『森下雨村探偵小説選V』 論創社 1月30日発行
 → 初出:『探偵実話』 昭和27年9月増刊号

 翻訳と創作の両面で、僕の方から探し求めて発見したという寄稿家は一人もなく、向うから名乗って出た人たちばかりだが、中に小酒井不木だけは、僕が発見し、辞を低うして原稿を依頼した賓客である。
 不木博士の執筆年表によると、大正十年の九月である。当時の東京日々紙上に「学者気質」という一回読切りの随筆が連載されはじめ、その第三回目に「探偵小説」というのが出た。医学博士らしいが、なかなか、どうして探偵小説の通である。その日、折よく知合の井上重喜博士に会った。当時、日大の附属病院の外科部長だった同君にきくと、東京帝大の同窓、永井潜先生の秘蔵弟子で、英仏留学から帰来、東北大学教授になったが、病気で、名古屋に静養中だとのこと。早速、その日のうちに手紙を書いて原稿を頼んだ。折返し承知の返事があって、「科学的研究と探偵小説」がとどき、ついで「毒及毒殺の研究」から「殺人論」と犯罪科学と犯罪文学の大研究が数年にわたってつづき、ついでドゥーゼの翻訳「真夏の惨劇」から、創作に移って「按摩」、「虚実の証拠」の珠玉の名作を発表、昭和四年急性肺炎で倒れるまでの八年間、「新青年」とは断っても断れない干係がつづき、探偵小説の隆昌に重大な功績をのこした。別して江戸川乱歩の出現から、ひいて両者の創作上私交上の交りは、僕などより遥かに深いものがあったと思う。

2月

名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵〜名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯〜」

作・演出:はせひろいち 名古屋市芸術創造センター 2月24日〜2月25日

科学する探偵 科学する探偵

紅蜘蛛:火田詮子
コンダクター:佃典彦
小酒井不木:小熊ヒデジ
二十面相:天野天街

小酒井久枝:清水暁美
岡戸武平:土方雅仁
演助1:堀金芳枝
演助2:柏木麻里子
女優1:山月リコ
女優2:花畑里桜菜
女優3:石原美雪
女優4:長谷部恵美
女優5:橋麻世
女優6:宮下玲子
女優7:塚原知世
女優8:橋翔子
女優9:図師久美子
女優10:高田園子
女優11:宮本奈央子
男優1:庄司俊介
劇作家:小関道代
乱歩1:古部未悠
乱歩2:片岡舞
乱歩3:すがとも
乱歩4:田中千晴
乱歩5:高木京美
乱歩6:尾國裕子
脇田さん:脇田幸雄
刑事1:神野愛巳
刑事2:成田千祥
助教授:前田眼子
学生1:岡峰洋
学生2:牧野遼子
学生3:日下健人
横溝正史:石川朋未
森下雨村:北原麦酒
小木曽さん:小木曽琴江

照明:福田恒子
音響プラン:椎名KANS(Garage Inc.)
音響オペレート:森顕子
衣装:木場絵里香
デザイン:石川ゆき
舞台監督:岡浩之
舞台美術:JJC工房