参考文献/資料集 2016(平成28)年

(公開:2017年9月1日 最終更新:2020年4月1日)
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「闘病記」という物語(4)『闘病問答』にみる『闘病術』の反響 / 門林道子

『薬学図書館』 日本薬学図書館協議会

 

1月

徳川美術館・蓬左文庫開館80周年記念企画展 コレクションが語る蓬左文庫のあゆみ

主催:蓬左文庫
2016年1月5日(火)〜4月10日(日) A:1月5日〜2月21日 B:2月23日〜4月10日

戦後のコレクションB 小酒井不木文庫(後期展示:2月23日〜)
109 金剛社アルセーヌ・ルパン叢書 怪紳士 奇巌城 死の連判 モーリス・ルブラン著 保篠龍緒・西村辰五郎訳 / 3冊 / 大正12〜13年(1923〜24)刊
110 小酒井不木著作 / 34冊の内 / 大正〜昭和・20C刊
111 江戸川乱歩著作 / 27冊の内 / 大正〜昭和・20C刊
112 平凡社 世界探偵小説全集 コナンドイル他著 小酒井不木・江戸川乱歩他訳 / 33冊の内 / 昭和4〜5年(1929〜30)刊
113 改造社 日本探偵小説全集 小酒井不木・江戸川乱歩他著 / 18冊の内 / 昭和4〜5年(1929〜30)刊

6月

「闘病記」という物語(3)小酒井不木と『闘病術』『闘病問答』 / 門林道子

『薬学図書館』 日本薬学図書館協議会 6月発行

 

11月

患者はなぜ語るのか――闘病記の利他性に注目して―― / 足立智孝

『モラロジー研究』 No.78 モラロジー研究所 11月15日発行
【LINK】

「闘病」という言葉が、文字通り「病と闘う」との意味で広く知られるようになったのは、結核患者として自らの病いの生活を綴った小酒井不木著『闘病術』(1926)が出版されたのが最初と考えられている。小酒井は医師であり人気探偵小説家でもあった。そのため、彼が著した『闘病術』は出版以来8か月間で132版を重ね、広く読まれたという。
 小酒井の『闘病術』は、わが国の伝統的な病気に対する考え方に異を唱えるものを提示し、さらに医師でありながら、当時の医学の中心的な考え方を批判した内容でもあった。

 

小酒井は、自分が結核にかかることで患者となる機会を得て、患者として、自分自身および病気とどのように向き合ったらよいのかを、一般読者に示したかったのではないだろうか。

12月

 / 大瀧啓裕

『翻訳家の蔵書(キイ・ライブラリー)』 大瀧啓裕 東京創元社 12月21日発行