参考文献/資料集 1997(平成9)年

(公開:2006年1月23日 最終更新:2020年5月17日)
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2月

解説 / 中島河太郎

『くらしっくミステリーワールド6 小酒井不木集』 リブリオ出版 2月28日発行

3月

 

『江戸川乱歩リファレンスブック1 乱歩文献データブック』 名張市立図書館 3月31日発行

4月

『新青年』ゆかりの医師と医書(二) 高田義一郎の時限爆弾 / 天瀬裕康

『『新青年』趣味』 第5号 『新青年』研究会 4月1日発行

ここで考えておきたいのは追悼文のなかに、剽窃の存在を示唆するような一節を入れた、高田義一郎の真意である。
 ライバル意識からケチをつけようとしたのだろうか?
 いや、それは違う。
 義一郎はあの追悼文のなかで、不木を〈秀才といふよりも寧ろ天才〉と評しており、他の雑誌類での追悼文では、相竹軒主人の「肉腫」との類似性には触れていないのである。
 想うに義一郎は、不木の「肉腫」を剽窃とは考えなかったが、自分が耳にしたことは、しかるべき場所に書き残しておくべきだと、思っていたのかもしれない。

8月

(愛知 名作の舞台)推理小説「通夜の人々」蟹江育ち、小酒井不木が執筆 乱歩を“デビュー”させた偉人 迷宮入り事件モデルに / 広中康晴

『中日新聞』尾張版 8月16日(13面)

 不木は、当時住んでいた名古屋を舞台とした探偵小説を数多く残した。「蟹江を舞台にした小説はないか」と調べていると、同資料館学芸員の伊藤和孝さん(三七)が「こんな短編がある」と教えてくれた。
 それは、大正十四年に発表された推理小説「通夜の人々」。名古屋に事務所を開く私立探偵、野口雄三が「名古屋から西へ、三里ほど隔たつた蟹江といふ町に起こった二つの悲劇」のなぞを解くというストーリーだ。大正六年十一月に、実際にあった迷宮入り事件をモデルにしたらしい。

9月

 

『文学館探索』 榊原浩 新潮選書 9月25日発行

11月

「愛知の文学」拾遺――尾張編

『愛知の文学』 『愛知の文学』編集委員会 愛知県国語教育研究会高等学校部会 11月1日発行

〈名古屋市・尾張〉
◎小酒井不木『大雷雨夜の殺人』
 名古屋を舞台にした探偵小説。小酒井には、他にも名古屋を舞台にした探偵小説が多い。

モダン都市名古屋の肖像 島洋之助・小酒井不木

『周縁のモダニズム モダン都市名古屋のコラージュ』 馬場伸彦 人間社 11月7日発行