参考文献/資料集 1979(昭和54)年

(公開:2012年11月22日 最終更新:2023年6月10日)
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3月

百千鳥

『村井三豆句集』 編著者 村井延光 3月22日発行

   年譜

大正十五年
 初夏の頃、小酒井不木氏を知る。

   大正十五年

小酒井不木氏を中心に都会俳句と云ふを試む。
   絵看板見とるゝ尼や秋の風
   鳥鍋の梯子上りつ見し女
   秋深し名古屋言葉に情知る

   昭和四年

 四月一日の朝、小酒井不木先生逝去さる。
   眼にしみて崖土赤き春深し

4月

忘れられた作家 小酒井不木/―郷土が生んだ―推理小説の草分け/没後50年 卒論のテーマにした学生も/蓬左文庫に蔵書を保存

『朝日新聞』 4月10日

 現在、作品が手に入りにくいこともあってファンは少ない。その中で、今春、愛知淑徳大学を卒業した津島市本町四丁目の横井章子さん(二二)は卒論のテーマに不木を選んだ。担任の先生に勧められた横井さんは、不木全集や不木の評論集を読み、不木の家族や友人に取材した。
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 生家は日光川右岸にあった。長い間親類の小酒井正義さん(七八)一家が住んでいたが、昨年、日光川の拡幅工事にかかり、取り払ったという。「洋行中、実家に出した手紙も昔は残っていたけれど、伊勢湾台風で流されてしまった。最近は、地元でも知っている人は少なくなったね」と正義さん。
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 不木の妻久枝さんがこの一月三十日、八十三歳で亡くなった。