『エロチック・ミステリー』 7月号(第4巻第7号) 宝石社 7月1日発行
文豪たり、詩人たるの一要素として、いわゆる剽窃は欠くべからざるものだ。ただそれが剽窃だといって嘲られるか、換骨奪胎といって褒められるかは、その人の天分いかんによるものだ――壮年時代の小酒井不木博士が、大上段にふりかぶった警世の大文章。
『エロチック・ミステリー』 7月号(第4巻第7号) 宝石社 7月1日発行
◇小酒井不木博士の「人はなぜ盗みをするか」――所謂剽窃は文豪・詩人たるの一要素であるとカッパされている。当今「盗作・焼直し」の世論があまりにも喧しい。それらの群盲に頂門の一針ともなればと、特に乞うて再録した次第です。
『エロチック・ミステリー』 7月号(第4巻第7号) 宝石社 7月1日発行
性欲がみたされない時は犯罪性をかもすが、その代り天才を形づくるものだ――小酒井博士見事にカッパされた。また女性特有の犯罪たる毒殺、匿名書簡の発送などは、女性不具変質者によって行われ、毒殺は男子の暴虐に対する女子の復讐手段だと。文字通り珠玉の犯罪実話。
『エロチック・ミステリー』 9月号(第4巻第9号) 宝石社 9月1日発行
嫉妬のため、復讐のため男に硫酸をぶッかける女性の性犯罪ほど恐ろしいものはない。フランスの或る年の統計では、この硫酸投注の犠牲になったものが二十六人あったが、そのうちの十六人の男は女を捨てた恋人であり、四人の男は恋の競争者であった。まさにサヂズムだ。