『新青年』 大正15年10月号
■生ける宝冠(小酒井不木訳) 「夜の冒険」「スミルノ博士の日記」によつて日本の読書界に知らるゝスエーデンの作家ドウーゼの名篇の完全訳である。探偵は例によつてレオ・カリング、事件は紛失したる有名なる宝冠を中心とする奇々怪々事件である。傑作叢書の第四十四篇である。(価一円博文館)